今日は、簡単にお部屋を広く開放的に見せるコツをお伝えします。
それは「目の錯覚」を利用する方法です。人間の目には「錯覚」という現象が起こります。
日本の古い知恵から学ぶ、部屋を広く開放的に見せるコツ
京都にある「龍安寺」というお寺をご存知でしょうか。
石庭が世界文化遺産として大変有名ですが、実はこのお庭、両サイドの塀の高さが斜めになっているんです。どういう事かというと、建物から見て手前の塀は高く、そして奥にいく程、塀の高さが低く作られているのだそうです。
それにより目の錯覚が起きて、お庭の奥行きが実際以上に感じられるというのです。昔から狭い空間を広く開放的に見せる為に日本人は工夫をしてきました。すごい知恵ですよね。
この原理を、ぜひお部屋のインテリアにも利用しましょう。
1 奥に行くほど低い家具を
1つ目のコツは「手前に大きな家具を。奥にいく程低い家具を」という事です。
お部屋の場合、入り口近く程大きな家具を置いて、奥にいくに従って背の低い家具を並べると、部屋に実際以上の奥行きがあるように感じます。とても簡単ですね。
2 上に行くほど明るい色を
また「色」は、この「目の錯覚」がとても起こりやすいので、ぜひ上手に利用していきたいものです。「色による目の錯覚」を利用するかしないかでは、全然違います。
例えば洋服を例にとると分かりやすいですよね。同じデザインの洋服でも、色によって着やせして見えた、あるいは太って見えてしまったという経験は、どなたでも一度は体験した事があると思います。
これをお部屋のインテリアに応用した場合、広く開放的なお部屋を目指すのであれば、「下は濃い、暗い、重い色で。上にいくほど薄い、明るい、軽い色で」というのが原則です。
つまり、床の色(絨毯やマット)などは、濃い色、暗い色、重みを感じる、ダークな色を使います。そして、ベッドやテレビ台など、低めの家具も床よりも少し明るいけれど、明るすぎない色を選びましょう。そして、上にいく程明るい色なので、目の高さにはいる本棚やカウンター、洋服ダンスなどは明るめの色にし、照明器具などは薄く軽い色を使いましょう。天井は白や生成り、あかるい木目がベストです。
こうして、ぜひお部屋のインテリアに「目の錯覚」を使ってみてください。
最終更新日:2013年10月28日