子ども部屋の色といえば、男の子は青、女の子はピンクのイメージ。
けれど、例えば闘牛士は闘争心を出すために戦う前に赤い部屋にこもる・・・なんてお話もありますが、やはり色の効果というのはあるもの。イギリスのどこかの都市で、街灯を青いライトに変えたら、犯罪率が減少した・・・なんてニュースもありましたよね。
世界の子ども部屋を見ると、そういった既成概念にとらわれない、自由な色使いが多いのも事実。
どんな色にするか、その色のパワーから決めてみるのも、その1つかもしれませんね!
色の持つ力からこども部屋のカラーリングを決めてみる
赤色
赤い色というのは、人間が反応する基本的な色。交感神経を刺激し、興奮させる色でもあります。部屋全体を赤い色にすると、刺激が強すぎてしまうという一面も。ただし、体感温度を上げてくれるという効果があるので、冬の寒い時期や、寒いエリアに住んでいるのであれば、赤い小物や家具などを効果的に取り入れるのは良いかもしれません。ちょっと寒がりのお子さんであれば、赤い毛布を使ってあげる・・なんていうのも手かもしれませんね!
ピンク色
ピンクという色は、見ているとうきうきしますよね。やはり幸せな色、楽しくなる色・・という印象のようです。どんな色にも一長一短ありますが、ピンクはマイナス面が少ない色でもあるのです。ただし、あまりビビッドな色や、赤に近い濃いピンクでは、赤い色のもつ興奮作用などもあったりしますので、柔らかいベビーピンクや、すこしおちついたピンクがおすすめです。
オレンジ色
オレンジは元気のでるカラーというイメージですよね。実際オレンジという色は、赤と黄色の中間色。赤は交感神経を刺激しますし、黄色は副交感神経を刺激します。その両方をほどよく刺激するので、元気がでる色!といわれているのだそう。あとは、食欲が増す色でもあるので、もしかするとあまり食べてくれないお子さんは、オレンジ色のグッズを使ってみたりすると、何か効果があるかもしれません。もしキッズルームにする際は、少し白が混じったような、淡いオレンジにすると適度に落ち着けて良いでしょう。
黄色
黄色といえば、「危険のシグナル」。注意喚起をする看板や道路標識なんかは、黄色が使われることになっています。黄色は、副交感神経を刺激する色。情報を読みとリ、判断するということに長ける色です。ただ、部屋全体では刺激が強いので、アクセントカラーで使うと良いでしょう。落ち着きたいベッドの周りではなく、勉強などで集中する、勉強机の周りなどがふさわしいと思います。
緑色
緑色は、太古から人間の意識に根付く「ナチュラルカラー」。木や葉っぱをみると自然と心が安らぐように、緑色には安らぎの効果があります。ただ、ビビッドすぎる緑は、副交感神経を刺激する黄色の要素も強いので、どちらかというと落ち着いた葉っぱの緑がリラックスをするためには良いでしょう。また、信号などでも「緑=渡れ」。 非常口でも「緑=出口」というように、安心を彷彿させる色でもあるのです。やはり、落ち着きたいベッド周りなどで使うのが適していますよね。部屋の壁などで使っても良いと思います
青色
青色、それは自然界では「空」の色です。真っ青に晴れ渡った空を見ると安心するように、人が落ち着き、冷静になれる色でもあります。また、平和の象徴であったり、理性を保つ色であったりします。落ち着きが足りない子であれば、すこし落ち着いた青い部屋がおすすめかもしれません。ビビッドな青、水色よりは、空の色に近い薄い青や、海のような深い青色をおすすめします。
紫色
紫といわれ思い出すのは、日本の古来の「高貴」な色ではないでしょうか?それは実は日本だけではなく、クレオパトラが愛した色であったりするのです。この色は、インスピレーションといったところを刺激する色でもあります。例えばアート、音楽などをするのであれば、この紫色を取り入れると良いでしょう。また、もう一方で、深い落ち着きを与える色でもありますので、ダークな紫をベッドの周りに取り入れるのは良いと思います。
茶色
茶色は、元気がでるオレンジと、落ち着く、静かになる色である黒の混ざった茶色は、人間がリラックスできる色でもあります。なんといっても、人間が長年生きてきた木や土といった自然界の色なので、落ち着かないわけは無いのですよね。そんな茶色はどんな場所につかっても正解のカラー。寝るベッドの周りはもちろんのこと、テーブルや床、壁など、どんな場所に使ってもOK。ただ、部屋の6面(壁4面、床1面、天井1面)全てが茶色だと、ダークカラーなりの圧迫感が出てしまい、広々とした感じがないので、床が茶色だったら壁は白にするなど調整しましょう。
黒色
生活感の無い部屋、あまり生気のない部屋を目指すのであれば、黒をおすすめします。ただし、これは大人の場合、お子さんの部屋に黒はあまり適さないでしょう。やはり「光」をさえぎる色であるからこその暗い印象があります。自然界にいは、まったく光が届かない場所というのは深海とか、洞窟とか、土の中とか、本来人間が生活しない場所くらいしかありません。たとえ曇りや雨の日であっても、昼は太陽の光が、そして夜は月の反射光が届くものです。生活空間としてはどうしても違和感のあるものになってしまいます。
白色
実は、黒色同様な効果があるのが白色。白という色は、7色の光があつまると生まれる色。これもまた、あまり自然な色ではなく、不自然な色なのです。全てを相殺するような無の印象を与える白色は、清潔感はあるものの、やはり寂しくなりがち。もちろん天井や壁が白い家というのはたくさんあると思いますが、床や家具、カーテンまで白になると、それはそれは寂しい色に。全面にならないように気をつけましょう・。
最終更新日:2013年10月25日