首都圏には、狭い土地に家を建てることなども多くあります。
このような敷地は、土地は小さいながらも近隣地域は便利で、さらに敷地が小さいために購入費用も少なく済み、隠れた人気などもあるものです。
そんな土地に家を建てる狭小住宅には、どんな注意点などがいるのでしょうか。
狭小地住宅を建築する時の注意点
狭小地に家を建てる場合に、まず調べておきたいことは建蔽率や容積率などの用途地域に関することです。
実際に建坪なども決める場合にこの法律を守りながら建築を進める必要があります。
狭小地はある程度便利な場所にあることが多いので、3階建てまでにすることが多いようです。
もしも2階建てにする場合には、地下を作ることもできます。
ただ、地下を作る場合は特殊な計算や構造などもありますので、よく業者を見極めたうえで建築することが大事です。
さらに、3階建ての場合、鉄筋住宅なら問題ありませんが、木造住宅の場合は特殊な構造計算がいります。
特に、1階部分は3階部分を支えるために、柱を増やしていく必要があります。
よく建売住宅などでビルドインガレージがありますが、耐震性などのことを考慮し、きちんと柱を多く配置しないと、構造計算が劣る建物になってしまうこともあります。
そういったことのないように、きちんと構造専門の建築士に依頼することです。
建築士には種類があり、デザインを専門にする意匠建築士は構造に関することに疎い場合があります。
ですので、狭小地などの独特の敷地を採用して建築する時には、より注意しておきたいものなのです。
光を取り入れる際の注意
また、光の方向が一部にしか取れない構造のものも狭小住宅には多いですが、あまり極端に一部分に窓を造り過ぎないほうが構造上は良いです。あまり同じ部分に窓を設けると、その部分だけが極端に柱が少なくなってしまうことがあります。
これは構造上その場所だけがもろくなる原因になります。
どうしても明り取りとして窓を入れたい場合は、ブレースなど取り付けることも考えることです。
また、どうしても敷地面積の関係で階段が急になってしまう場合があります。
こういった場合も、別のスペースに将来利用できるようにエレベータースペースなども設置し、老後も安心できるように配慮していくことも肝心なことです。
狭小住宅をこれから建てるつもりでいる方は、夢はたくさんあるかと思いますが、危険のないようにしっかり吟味しましょう。
最終更新日:2013年12月9日