築年数の古い家などでは、トイレは和式であることが少なくありません。
和式トイレでの姿勢は体に負担がかかり、特に高齢の方などにとっては、辛いと思われることも多いようです。トイレは一日に何度も使うところ。より使いやすい洋式トイレにリフォームしたい、という方もおられるのではないでしょうか。
和式トイレリフォームの内容と工期
和式トイレを洋式に変えるのは、単に便器を変えればいいというものではありません。
和式トイレは床に段差があることが多いため、床を解体し、平らにする工事が必要になるのです。また、配管工事もやり直すことになります。
さらに、便器を洋式にするのと合わせて、内装も一新するケースが多いようです。和式トイレは、床がタイル貼りになっているものが多く見られますが、洋式の場合は、そのような内装のトイレはあまり見かけられません。どうせリフォームするなら、古くなった内装を一新し、見た目もきれいなトイレにしたいと思われる方も多いことでしょう。
このように、和式トイレを洋式トイレに変える場合は、必要な工事が増えてしまうため、どうしても費用がかさむことになります。
また、気になるのがリフォームの工期です。
トイレをリフォームしている最中は、当然ですがそのトイレを使うことができません。特に、家に一つしかトイレがない場合は大変です。
工事の内容や、個々の業者にもよりますが、トイレを和式から洋式にする場合の工期は、大体2~3日であることが多いようです。その間、自宅のトイレがまったく使えないのでは困ってしまいますよね。
庭に仮設トイレを設置する場合もありますが、リフォーム中は近所の公園やスーパーまでトイレを借りに行った、という方も少なくないようです。
自宅のトイレが使えない間どうするか、ということについては、トイレのリフォームをする際、あらかじめ考えておく必要があるでしょう。
また業者によっては、家にトイレが一つしかない場合は、一日で工事を終わらせるようスケジュールを調整してくれることもあるようです。
また、業者との意志の疎通がうまく行っておらず、自分の思った通りにリフォームができなかった場合などは、工期が延びてしまうことも。毎日何度も使うトイレについては特に、そのような事態になることは避けたいものです。
業者を選ぶ際には、費用だけでなく、こちらの要望をよく聞いてくれるかどうかも大切なポイントです。また、事前の打ち合わせもきちんと行っておく必要があるでしょう。
トイレを和式から洋式に変えるリフォームは、バリアフリーリフォームの一環でもあります。
そのため、一定の条件を満たしている場合は、所得税などの控除が受けられたり、自治体などから補助金を受け取れたりすることがあります。
使える税額控除や補助金があるのなら利用したいものです。細かな条件をクリアする必要がありますが、適用されるとなればよい助けとなるでしょう。
日々の利用頻度が高いトイレを、より使いやすいものにリフォームすることは、快適な生活を送るためには重要なことです。
現状、和式トイレの利用に負担を感じていないという方も、将来のことや、来客があることを考えて、検討されてみてはいかがでしょうか?