カラーコーディネートの基礎知識。色の割合を考えたインテリアでお部屋をトータルコーディネート!

カラーコーディネートphoto by Toms Bauģis

洋服を選ぶときはカラーコーディネートに気を配るのに、インテリアになると、てんでバラバラになりがちです。
気に入ったカーテンがあると、床の色、壁の色、天井の色など気にせずパッと買ってしまう。ソファや家具も同様、きちんと収まるかサイズのことは考えても、床・壁・天井やほかの家具との色のバランスを考えずに決めてしまうという人は案外多いようです。私も以前はそうでした。

でも1年間、インテリアコーディネーターの学校で、みっちりインテリアのことを勉強。
今は、それらを活かしたインテリアを実践しています。

そんな私が我が家を例にカラーコーディネートの基本についてご紹介したいと思います。

カラーコーディネートを考えたインテリア

自分の部屋なら自分の好みでどのようにしても構いませんが、リビングやダイニングは、全体のカラーコーディネートを考えることが、とても重要です。
もちろん自分の好みの色を取り入れてもいいのですが、あくまでも家族全員で使う部屋、友人や知人をお招きする部屋ということを忘れないよういしたいものですね。

インテリアのスタイルは統一感を持たせて

simpleroom
カラーコーディネートの前にまず、インテリアのスタイルを決めておきましょう。ナチュラル、クラシック、モダンなど、そのスタイルによって使われる色もある程度決まってきます。
スタイルが部屋ごとにバラバラにならないように。玄関がカントリー調なのに、リビングがクラシックではおかしなもの。統一感に欠けます。
個室はともかくパブリックな部屋はスタイルを決めておくことが大切です。

我が家はナチュラルに少しモダンを加えたスタイルです。

カラーコーディネートの基本

インテリアのスタイルが決まったら、いよいよカラーコーディネート。オレンジとピンクとブルーが好きだからといって、同じような比率でこの3色を使っていたら、落ち着かない部屋になってしまいます。
カラーコーディネートの基本は、ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーを決めることから始まります。これらはそれぞれ比率がほぼ決まっています。この組み合わせでインテリアのカラーを考えていきます。

一番広い面積を占めるベースカラー

リビング
ベースカラーというのは床、壁、天井の色のこと。これらの色で部屋全体の70%ほどを占めます。ベースカラーで部屋の印象が決まるといっていいでしょう。
ただし、これから家を建てるとかリフォームするならともかく、ベースカラーはもう決まっているので、模様替え程度で変えるのは難しいですね。
もしこれから建てるというのであれば、奇抜な色にするのではなく、できればベーシックな色でまとめることをおすすめします。

部屋の広さは色によって違って見えます。暗い色の部屋は狭く見え、明るい色の部屋は広く見えます。落ち着いた部屋にするなら暗めの色、開放期な部屋にするなら明るめの色ということになります。

リビングなどの壁の色は白が無難ですが、寝室は白よりもベージュやモスグリーンなどのほうが、落ち着きが出て安眠できる部屋になります。

天井の色を壁の色よりも暗い色にすると圧迫感を感じてしまいます。少しでも部屋を広く見せたいのなら、床、壁、天井の順で明るい色を使うようにします。こうすると天井も高く見え、より開放的な空間となります。

我が家は、床はサクラ材のフローリングなのでピンクがかった明るい色。天井と壁は白です。
あまり特徴がないのが特徴。かなりベーシックです。

アソートカラーで個性を演出

バリ風なお部屋
アソートカラーとは配合色、サブカラーのこと。リビングの家具やカーテンがこれに当たります。部屋の面積のおよそ25%を占めます。変えるのが難しいベースカラーと違い、比較的簡単に変えることができる上、面積もそこそこ広いので、個性を出すことができます。
ナチュラルで落ち着いたインテリアにしたいのなら、ベースカラーと似た色を、変化をつけ躍動感のあるインテリアにしたいのなら、ベースカラーと対照的な色を持ってくるようにします。

我が家のリビングは、ベージュのカーテンに白のソファ、家具はすべてサクラ材。ベースカラーの類似色でまとめています。
穏やかで落ち着いたカラーコーディネートになっています。

冒険するならアクセントカラーで

壁のペイントが印象的な部屋
文字通り部屋のアクセントとなるのがアクセントカラーです。部屋の中の5%ほどと面積は小さいものの、思い切った色を使うことができます。
リビングなら時計、クッション、小物など。ただし小物類がやたらと多いとアクセントカラーにはなりません。アクセントカラーは、その面積が小さいから効果的なのです。

ベースカラーやアソートカラーでは使うことの難しいビビットな色を使うことができます。
アソートカラーをベースカラーの類似色とした場合、アクセントカラーまで同じような色にすると、ぼやけた印象になってしまいます。そんなときアクセントカラーで対照的な色を持ってくると、ピリッと部屋が引き締まります

アクセントカラーは、いわば薬味みたいなもの。生姜や山椒があるだけで料理がグンと美味しくなるように、アクセントカラーをうまく使うことで、イキイキとした部屋にすることができるのです。

我が家はブルーをアクセントカラーに使っています。植物が多いのですが、鉢植えの色はほとんどブルー。
それとラグの一部にブルーが使われています。

ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーをきちんと決めてカラーコーディネートすることで、統一感がありながら遊び心もあるインテリアにすることができます。
ただし、色だけ考えれば良いというものではありません。素材の持つ質感なども考慮することが重要です。同じ色でも光沢のある素材とマットな素材では見え方が違います。

色のことを学ぶと、お部屋はもちろん、自分の洋服なんかも違った視点で選べるようになって楽しみが増えますよ。興味があったらこんなところから本を読んでみるのも面白いと思います。

カラーコーディネートの基本を抑え、ワンランク上のインテリアを目指してください。

スポンサーリンク
umekoさん/神奈川県/4LDK/夫婦+子ども1人
公開日:2013年10月24日
最終更新日:2014年6月2日