トイレって家のなかで1番落ち着きたい場所ですよね。その「落ち着く」という感覚、空間の色や構造でだいぶ変わってしまうのです。
たとえば、闘牛士なんかは試合の前に赤い部屋に入るといいます。これは自分を興奮状態に持っていくため。色は視覚を通して真剣に働きかけます。これほど色の効果というのはあるのです。
トイレを落ち着く空間に変えるためのプチリフォーム
万年便秘症の私は気に留めませんでしたが、今の住居に引っ越してから主人が便秘気味になりました。
元々そういった悩みとは無縁だったので、年のせいか、体調のせいかと色々と考えましたが、主人に言わせると、何だか以前のトイレと違って落ち着かないような感じがするとのこと。
そういえば、引越し前のトイレは、ベージュ系の落ち着いた感じのものだったのですが、引っ越した先のトイレの壁は、ダーク系のウッドの腰板と、かなり明るめのグリーンがアクセントになった壁紙で、落ち着くのか落ち着かないのか、ちょっとわけの分からぬ感じコーディネーションでした。
全体的にはセンスは良い感じはするのですが、確かに主人が落ち着かないというのも分かるような気がします。
セルフで壁紙の張替えを
そこで、トイレの壁だけリフォームすることにしました。
便器や手洗いの交換するわけではありませんのでリフォーム業者を呼ぶほどではありませんから、自分たちでリフォームしました。
ただ予算もありますし、面倒なことは二人共避けたいので、腰板を外して、壁全体を壁紙を張り換え、巾木を周囲に回す一般的な仕上げにしました。
腰板とは建物の壁面の仕上げや構造が上部と下部で異なる場合の、下部の壁面を腰といい、その腰部分に張られた板の事を指す。腰壁とも言う。
巾木とは床と壁の継ぎ目で、壁の最下部に取り付ける細長い横板の事。床と壁の境目となり、汚れたり、壊れやすい壁の下部を保護するのが目的。一般的に、安価なビニールソフト巾木を使用する事が多い。木製巾木もあるが、コストが高くなる。
早速、ネットで調べてみると、壁紙の種類は多く、防水性の壁紙が多くの業者で扱われていましたので、なるべく主人の意向に沿って、細かな模様の入った全体的にベージュトーンの壁紙を注文しました。
トイレだけですので、接着剤を別に注文するのは不便なので、その業者がオプションで付けている糊付きの壁紙にしました。
壁紙をはがす
まずは壁紙をはがしましょう。今の状態によってはがしかたは変りますので現状に合わせた方法を取ってくださいね。我が家の場合は以下の方法でできました。
はがれないときは、スクレッパーという道具を使って剥ぐ。もしくは壁紙剥がし剤というのが売っていますので、使ってみましょう。
壁紙を張るまえの準備
その前に!表面を平らにするということだけしっかりやりましょう。でこぼこしている部分をやすりなどで削り、しっかりからぶきをしておけばOKです。
キレイになったら、壁紙をちゃんと水平、平行に貼れるように、天井から床に向かって垂直線を何本か引いておきましょう。これによって壁紙を貼る指標になります。
壁紙を張る
壁紙を張る方法は、その壁紙よって違うのですが、基本はのりを塗る、そして壁紙を張る・・・というシンプルな方法です。元々のりがついているものもありますので、壁紙にあわせて作業してみてください。
作業は狭いこともあるのですが、あっという間に完了しました。やってみると、腰板を外す手間はそれ程でもなく、また壁紙の張替えも簡単に行えました。
接着剤の化学臭が少々心配でしたが、換気扇を暫くの間回し続けていたら大した匂いも残りませんでしたのでよかったです。
仕上がりの雰囲気も良く、シックな感じになりました。
何よりも主人が「落ち着く~」と満足したことが一番良かったことでしょうか。
主人の便秘ですが、多少改善されたそうです。
まあ、トイレ空間だけの問題でもないかもしれませんので、多少なりとも改善できたのは良かったと思っています。
思い立ったら、案外簡単に出来てしまうリフォーム。
今回のように「落ち着かない」という理由からもそうですが、ちょっと使い込んで汚れてしまったトイレの壁紙など、換えるだけ気分が明るくなると思います。是非チャレンジしてみてくださいね。