収納というと、「いかに人の目につかないようにするか」と考えがちです。
特に来客があったときなど、「日常」をお客様の目から遠ざけるために、なんでも押入れや収納スペースに押し込んでしまう、ということもあるでしょう。
子どもがいればなおさらです。私も、2人の子どもたちが小さいときには、それが大きなテーマでした。
子どもが自発的に収納や片付けをする方法
そこで考えたのが「かっこいい箱」を利用する方法。うちは男の子2人なので「かっこいい」というのが彼らの心をとらえるキーワード。その「男の子心」をくすぐることを思いついたのです。
きっかけは、家族で買いものへ行ったときに、無印良品の店頭にあった紙箱を息子が見つけ、「かっこいい!」と言ったこと。無印良品の商品ですから、デザインはシンプルで機能的です。目を輝かす息子を見て、「これを使おう!」とひらめいたのです。
ポイントは「自分専用」
そこで、2人の子どもに1つずつ買い与えて、それぞれ「自分専用の収納ボックス」として使うよう指示しました。箱は組み立て式ですから、まずそこから「工作の楽しさ」が子どもには味わえます。自然と愛着もわくでしょう。
「自分専用」としたのもよかったようで、兄弟競って「収納」をしていました。
その後、「これは子ども部屋だけではなく、リビングや寝室でも使えるな」と考えました。くりかえしますが、デザインが優れていますので、たとえばリビングに置いて、お客様の目に触れてもまったく問題はありません。中には「おしゃれな箱」とほめてくださる方もいます。つまり、箱は「収納兼インテリア」になってくれるのです。
リビングに空の箱を1つ用意することも思いつきました。急な来客があったとき、身の回りの「見せたくないもの」を、取り合えずその箱に入れてしまうのです。
我が家では紙の箱でしたが、木箱でも、プラスチックのものでも、もちやすい&見栄えが良いものであればなんでも良いと思います。
もしこんな感じでふたがないタイプであれば、上から布をかぶせてしまえばOKです。
子どもがいなくても継続中
今は、夫婦2人の生活になっていますが、「箱ライフ」は継続中。最近気に入っているのは、イケアの商品。
基本的に無印良品を同じタイプのものですが、一味違う大人のデザインで、色違いの箱をリビングに並べています。かなりしっかりした作りになっていますから、思いのほか長持ちします。「安い」ということも大きな魅力。飽きたら別のものに買い換えて気分転換することも容易です。
ただ、紙製ですから、キッチンなど水周りには向きません。そこは、プラスチックのものと使い分ければいいと思います。
皆さんも、特にお子さんがいる家庭では、片付け、収納が大変だと思います。けれど、「片付けなさい。しまいなさい。」といったところで子どもたちの耳には入りません。
自発的に片づけをする仕組みをつくることが、自分のためにも、子どものためにもなるのです。
最終更新日:2013年10月25日