東京都内の3階建てのマンションの2階に引っ越した時の体験です。築3年で駅から徒歩5分の物件でした。南向きの2LDKで72㎡、主人と私と乳幼児2人の4人家族が住むには広くも狭くもなくちょうどよい広さでした。築浅、駅近、外観も部屋の中もとてもキレイでしたし、家賃も出せる範囲内でしたのですぐに契約しました。
梅雨に入り被害発生
引っ越したのは5月下旬、少し暑くなりはじめた時期でした。6月になり梅雨の時期になると、朝一番に窓を開けたときになんとも言えない嫌な臭いがするようになりました。食べ物が腐ったような、ドブのような、なんともいえない臭いでした。最初はどこから臭うのかわかりませんでしたが、すぐに臭いの元がわかりました。それは、階下からでした。
日増しに臭いが増してくる感じがしてきましたが、換気のために午前中数時間窓を開けっぱなしにしておくと、その臭いに慣れるのか、臭いがしなくなりました。
ある日、お隣の方に会った時、階下の方の話になりました。
朝、臭くないですかと言われ、確かに臭いですと返事をすると、階下はゴミ屋敷なのよと言われて大変驚きました。
臭いの原因は、階下のゴミ屋敷によるものだと確信しました。
階下は常に分厚いカーテンが閉められていて、中はまったく見えない状態でした。
ベランダには常にゴミ袋が5~10袋ほど置いてありました。
(契約前の下見の時には気付きませんでした。)
害虫被害とその対策
夏に向けて臭いは増し、また害虫の事も心配でしたので、対策・対処として次の3つのことをしました。
1つ目は、マンションの管理会社に電話して状況を説明しました。
管理会社の方が階下の方に話をしてくださいましたが、解決には至りませんでした。
理由は、階下の方がゴミを片付けると言いながら、実行しないということでした。
管理会社によると、確かに部屋の中はゴミやゴミ袋が散乱しており、酷い状態だと教えてくださいました。
しかしながら、ゴミが散乱しているという理由だけで、強制退去させることはできないと言われました。
2つ目は、マンションで仲良くなった方と連名で、階下の方にお手紙を書きました。
内容は、毎年初夏から冬前まで悪臭がするし、害虫が発生するので、衛生面を見直して欲しいといったものでした。
文面は非常に丁寧に、やんわりとしたものにしました。
結果、階下の方から返事やお詫びはまったくありませんでしたが、お手紙を入れてから1週間ほどしたときに、ゴミ袋をゴミ置き場に置きに行く姿を見かけました。
ゴム手袋をはめて、何往復もしていました。ちなみに、そのとき初めて階下の方の姿を見ました。
悪臭はだいぶおさまり、害虫は幸い我が家には出なかったので一応一件落着となりました。
(隣家には害虫が出ていたようです。我が家は害虫対策として、ベランダにも家の中にもホウ酸団子をたくさん置いていました。)
新居に引越しをされる場合、新居のみの見学だけでなく、隣接する家のベランダの状態、できればどのような住人がいるのかをチェックすることをお勧めします。仲介業者さんに聞いても結構な確率で住人の事までは把握していないと言われると思います。その場合はやはり大家さんと契約前に一度でも会えるようにすると良いと思います。
今回のケースはお手紙を書くことで一定の成果になりましたが、管理会社の言うとおりゴミが散乱しているという理由だけで強制退去はできないというのが現実のようです。まずは入居前にこういった物件を避けるという事が大切です。引越し時のチェックポイントとして抑えておきたいですね。