賃貸マンションの猫の爪研ぎ対策

猫2匹を飼っています。都心から電車で1時間ばかりの町で、3LDKの賃貸マンションに住んでいます。家族は3人です。

猫を飼うとき、一番気になるのが爪研ぎかと思います。我が家は賃貸ですから、壁や柱で爪研ぎされたらどうしようかと思って、事前に色々リサーチしましたが、これが徒労に終わりました。うちの猫たちは、壁や柱以外の、決まった場所でしか爪研ぎしない子だったのです。

賃貸における猫の爪とぎ問題

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1匹は、ダンボール箱の角でしか爪研ぎしません。ゴミが散乱しますが、そんなことは気にならないくらい有り難い事です。ですから、彼女が爪研ぎをできるように、家の数カ所にダンボール箱を置いてあります。片付けてしまうと、どこで爪研ぎを始めるか分からないので、現状維持の態勢です。

またもう1匹は、キャットタワーの柱に巻き付けた麻紐がお気に入りで、一日一度は必ずそこで盛大にバリバリやっています。これは猫専用のものですから、文句の付けようがありません。

ここで大事なのは、猫たちが好んで爪研ぎをする場所を無くしてしまわない事です。

リビングに、角がボロボロになったダンボールが置いてあるのは見栄えが悪いです。しかし彼女の為には置いておかなければなりません。これは人間が妥協して、猫に合わせるしかないのです。

しかし、猫が選んだ爪研ぎ場所が障子の桟だったり、クロス張りの壁だったりすると大変です。さすがに何か対応しないといけません。
うちで暫く預かった猫が居たのですが、何故かドアを肉球でカキカキする癖がありました。爪研ぎをしているのではなさそうですが、いつ爪が出てドアにキズをつけるか分かりません。

そこで私は、クリアファイルを用いて爪研ぎガードを造りました。ごく一般的なA4サイズくらいの透明なクリアファイルです。これを切り開いて、その子がカキカキする場所に両面テープで貼り付けます。この時後が残らない両面テープを選んで下さいね。
またこのクリアファイルは、壁の角にも応用できます。切り開いたファイルを角に合わせて押しピンで止めます。壁に両面テープは避けた方が良いかと思います。これも、カキカキする高さに合わせて貼り付けます。

この子はまだ若い猫だったので、麻紐を巻いた爪研ぎグッズを買って、前肢でその表面をなでるようにして感覚を覚えさせ、ここなら爪研ぎしていいんだよ~という場所を作ってやりました。すると、暫くするとその事を覚えて、爪研ぎは麻紐ボードでするようになりました。肉球でカキカキは相変わらずだったので、クリアファイルはずっと付けたままにしてあります。

つまり、猫の爪研ぎはやめさせる事よりも、妥協しつつ、こちらの都合のいい所でやってもらうために工夫する事が大事なのです。
猫という動物は、犬のように訓練して何かできるようになる種ではないそうです。勿論中には覚えのいい子もいると思いますが、大概は猫様に人間が折れる事の方が多いようです。

猫が人間にとっていけない事をする時、叱ってはいけません。人間の方が振り返って何が原因か考える必要があります。そして、猫がストレスに感じないやり方で、人間が妥協するくらいの心構えでいなければならないでしょう。

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しゅりさん / 埼玉県
公開日:2014年10月1日