猫は室内でも室外でも飼うことが出来ると思いますが、室内飼いの場合はそれなりに猫に制限を与える為、工夫が必要になってきます。
長年、猫と過ごしてきて「これは取り組むべき」というアイデアをまとめてみました。最近、猫を飼い始めた、ひょんな出会いから猫と暮らし始めるという人などもいると思いますので参考になるようにまとめてみたいと思います。
また、猫は当然生き物ですので、それぞれ傾向や性格が違うということは理解しておきましょう。
猫と室内で会的に過ごすための工夫
爪とぎを配備することは猫と人間のためでもあると心得る
猫の爪とぎの目的は、古い爪をはがして、新しい爪を出して使いやすくするためです。
本能からくる習性なので、猫の爪とぎを屋内の決まった場所に置けば、家屋への爪とぎ被害を減らすことができます。爪とぎを置かなければ、カーテンや壁などで爪とぎをする癖がついてしまうこともあるので、できる限り爪とぎは至るところに準備しましょう。
爪とぎは、寝床と爪をとぐ場所が一体になっているキャットタワー型のものや、置き型のものが主流です。遊び心があふれている面白い形状の爪とぎもたくさんあるので、猫が飽きないように様々なタイプの爪とぎを置くと、猫は喜んで決まった場所で爪とぎをしてくれるようになります。
爪とぎを使わないときは、素材が気に入らない可能性もあります。キャットタワーの爪とぎで多く使われているものは、麻縄製です。置き型の爪とぎでは、ダンボール製のものが多く出回っています。他には、木製のものやじゅうたん素材の爪とぎもあります。
飼っている猫の様子をよく見て、猫に合った爪とぎを用意しましょう。
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トイレは将来を見据えたものを用意する
猫は、成長してからも、幼いころに使っていたトイレと同じ形状のトイレを好んで使うことが多いです。もちろん、個体差はあります。それでも基本的に猫は、変化を嫌い、いつもと同じことが好きという性質があるので、幼猫のトイレの選択は重要です。
子猫の頃に使っていた形状と似たタイプのトイレを、大人になってからも使いたがる傾向があるので、フード付きのトイレを将来的に使いたいのであれば、子猫のときからフード付きトイレを用意する必要があります。
子猫用トイレはフード付きのものが少ないです。成猫用のフード付きトイレのフードだけを外して、子猫用のトイレ本体の外を覆う工夫や、パネルやダンボールなどで覆って慣れさせることも、一つの手段になります。
人間の意向と猫の好みが必ずしも一致するわけではないので、用意したトイレを使ってもらえないときは、しつけを早い時期に成功させるためにも、違うトイレを試してみることです。
関連記事:猫がトイレを使わないのには理由がある。使いたくなる環境を作ろう
猫が高い場所で休める工夫をする
猫にとっての高い場所というのは、縄張りの確認ができて、敵にも発見されにくいというメリットを感じる場所です。だから、高い場所を好むという性質があります。
キャットタワーは、爪とぎもできるうえに、寝床スペースもあり、さらに上下運動もできる優れ物なので、是非用意したいアイテムです。
室内で飼うと、運動不足にもなりがちです。高さのあるキャットタワーがあれば、運動不足の解消と、高い場所から低い場所を見渡したいという本能も満たすことができるので、猫の満足度も高まります。
もしも、キャットタワーを置く場所を確保できなければ、家具の配置次第でいくらでも簡易キャットタワーに変身させることもできます。低い家具から高さのある家具を順番に並べることで、上り降りしやすいタワーにすることもできます。家具の上には、猫ベッドや毛布を置いて猫が休めるように工夫すると、猫は喜んで上下運動をして、その後高い場所で休んでくれます。壁にキャットウォークを設置することも一案です。
ただし、万が一転落したときのためにも、ストーブの近くは避けましょう。
集合住宅の防音対策にはどんなことが必要?
高い位置から猫が降りたときの猫のドスン!という足音は、階下によく響き渡ります。動物OK物件だからといって必ずしも、フローリングに防音加工が施されているわけではないのが現状です。
また、ペット可物件だからといって、近隣の方も全員が動物を飼っている世帯だというわけでもありません。というわけで、猫の足音の防音対策は必須です。猫が高い場所から着地する場所には、厚いラグマットを敷くだけでも、音を軽減させることができます。
確実な防音対策は、防音カーペットを敷くことです。防音カーペットは、多少人間が走っても、猫が高い位置からジャンプして降りても、階下に響き渡ることはありません。
鳴き声が気になる場合には、防音カーテンや遮音シートなどで対策することもできます。
集合住宅で飼う場合の脱走対策
集合住宅で猫を飼う場合、ベランダに出すときは脱走対策が必要です。ベランダに出すなら、猫用のリードとハーネスを使用するか、ベランダから外に脱走しないように、ベランダを覆うようにネットか柵を設置するなどの対策が必要です。また、隣のベランダに入らないように、隣家とのベランダの隙間を塞ぐ必要もあります。※避難経路になっていたりしますので注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。
それぞれの環境によって取り組むべき事は変わってくると思いますが、可愛い猫ちゃんと可能な限り向き合って過ごしていくようにしましょう。
最終更新日:2015年4月15日