我が家では9年前から猫を2匹飼っています。飼育環境は、都心まで電車で1時間ほどの地域にある賃貸マンション3LDKで、家族3人で暮らしています。猫は完全室内飼いをしているので、トイレは頭数分として2つ、主に暮らしている私の寝室とリビングに設置してあります。
猫トイレを快適にするため試行錯誤
猫砂はトフカスサンドを使っていますが、この砂に落ち着くまでは長い試行錯誤がありました。猫を飼っていていくつか気になる事はありますが、中でもトイレの砂に何を使うかは大きな問題だと思います。紙製、鉱物製…様々な砂を使った果てに、オカラを固めたトフカスサンドにたどり着きました。
この砂はお豆腐を作った残りカスを使っているので、若干大豆の匂いが残っていますが、部屋に漂うほどは強くありません。色はほぼ白に近く、泌尿器科の病気になった時など尿の異常に気づきやすいのも特性です。どうしても飛び散りは防げませんが、一粒一粒は人間が踏んでもなかなか崩れないのでお掃除はとても楽です。そして尿の固まり方も強く、少量でしっかりまとまってくれるので掃除がし易く、砂の総替えは1週間から10日で十分です。
また、トイレに屋根のついたフードタイプを選ぶのも良いかと思います。猫はかなりダイナミックに砂をかきますので、フードはその飛び散りを十分に防いでくれます。
更に工夫している点としては、トイレの出入り口のところに、ペットボトルが入っていたダンボールケースを切り、凹字型にしたものを置いてあります。ダンボールには臭いを吸収する性質もありますし、肉球について出てきてしまった砂が周辺に散らばるのを、かなりせき止めてくれます。リサイクルですから、汚れてしまった時は簡単に廃棄・取り替えが出来るので便利です。そして、その内側に人工芝のマットを敷いておけば更に散らばり防止の効果が増します。
さて、気をつけなければいけないのは、トイレの設置場所です。猫を始め動物は、排泄行為の時に最も襲われやすいという事を野生の勘で知っています。そこでトイレは出来るだけ部屋の隅に置くようにしています。タンスの影や、カウンターの下など、意識してなければトイレに入ったことも分からないくらいの場所が良いでしょう。
しかし、どうしてもトイレに臭いがついてしまう事は避けられません。殆どの猫トイレはプラスチック製ですので、長年使っていると臭いが吸着してしまいます。これを最小限に止めるには、洗浄と消毒するしかありません。こう書くと大変そうですが、1~2ヶ月に一度、お天気の良い日に空っぽにしてザブザブと洗ってしまいます。そして日当たりの良い場所に置いて日光消毒をします。たったこれだけです。これによってトイレ本体は長く衛生的に使えるようになります。
猫はとても神経質なので、トイレが汚れていると排泄を我慢してしまう事があります。トイレに入ったな~と思ったら、立ち去った後すぐにでも汚れた砂を取り除く方が良いです。少なくとも1日1回はお掃除します。この時私がよく使うのが古新聞です。紙面を四つに折るとポケットが出来ます。ここに取り除く砂や糞を入れトイレまで運びますが、紙が臭いを吸ってくれるので、あまり臭いで不快な思いをせずに済みます。それに古新聞はその都度捨ててしまっても惜しくありません。
猫たちが安心して健康的に過ごせるように、基本はトイレの衛生です。ためてしまうと億劫になりますので、毎日の清掃、定期的な砂の総替え、洗浄と日光消毒は是非実践したい事です。