わたしの家ではアメリカンショートヘアーという種類の猫を飼っています。
郊外の一戸建てですが、完全に室内飼いをしています。猫は自由な生き物だというイメージがあり、室内で飼うのはかわいそうという人もいますが、わたしはそうは思いません。
猫は家の外に出すことで、さまざまな危険にさらされます。感染性の病気や交通事故、猫同士のけんかなど、室外は危険がつきものです。また、猫自身が迷惑行為をする可能性もあります。
人の庭でトイレをしたり、ほかの飼い猫に怪我をさせないとも限りません。
猫は習慣性の動物で、毎日安心して生活できる環境を好みます。外出できなくても、安心できる環境であることが何より大切だと感じています。ここでは猫がストレスなく室内で安心して暮らすためのコツを紹介していきたいと思います。
猫を室内で上手に飼うコツ
猫は環境の変化にとても敏感な動物のようです。猫にとっては、静かで落ち着いた空間や、ご飯などの催促に答えてもらえる環境がもっともリラックスできるようです。我が家の猫も同様で、大きな音のするものを嫌い、掃除機などは持ってくるだけで逃げてしまいます。我が家に小さな子供が遊びに来たときなどは、触られるのを嫌がって逃げ回っていました。
特に小さな子供の場合、猫の扱いに慣れていないこともあり、無理やり抱っこしようとしたり、逃げているのにつかまえたりするケースもあります。うちの場合、小さな子供が来る時は、ドアを開けておき、逃げ場を作っていくようにしています。そうすると猫の非難場所となり、それほどストレスにはならないようです。家に小さなお子さまと猫が同居している場合は、それが日常の光景であるので、猫にとっては当たり前の環境となります。
初めに猫がいる生活があり、その後赤ちゃんが生まれた場合、環境の変化から猫にとってはストレスを感じることもあるようです。家の人が赤ちゃんにかかりきりになり、あまり構ってもらえなくなることも、原因のひとつです。このような場合は、擦り寄ってきた猫を優しく撫でてあげたり、声をかけるなどして猫がリラックスできるようにしてあげましょう。
猫は自分が快適だと思える、好きな場所に行くことがとても好きなようです。隣の部屋に行きたいけどドアが閉まっている場合は飼い主さんに「ドアを開けて」と催促するし、高い場所をとても好みます。キャットタワーのようなものでなくても、棚の上などにいるのが落ち着くようです。棚やたんすなどに乗るのがとても好きなので、猫に落とされるようなものはあらかじめ置かないようにしましょう。花瓶や置物を下に落とすことは、猫にとっていけないことだとは理解できません。
人に害を与えるような行為は別として、あまり大きな声で怒らないようにしましょう。猫がかわいいあまり、構いすぎたり撫ですぎたりするのもあまりよくありません。猫にとっては、これらの行為もストレスになる場合があるようです。猫が自分から遊びにきたり甘えにきたりする時はかわいがってあげて、あとは自由にさせておげるのが一番良いようです。