猫を飼う時に気になるのがお金、出費です。
実際に飼っている人からするととんでもない金額がかかるわけではないというのは知っていると思いますが、ペットとはいえ家族して過不足なく接し、暮らしていくために一通り勉強しておいても損は無いと思います。
今回は、猫を飼う時のお金をテーマに書いてみたいと思います。
猫を飼う時にかかるお金
猫の食費は毎月いくらかかるの?
猫を飼うと毎月必ず必要になる経費として、食費とトイレの備品代があります。一般社団法人ペットフード協会では、2014年の猫の毎月の食費の平均金額を、2996円と発表しています。
ただし、2996円は主食用のキャットフードの平均金額です。猫用のおやつは、2014年で毎月平均1271円と公表しているので、猫用のおやつも買うとなると、食費は毎月4267円かかる計算になります。
猫の健康状態によっては、かかりつけ獣医推奨のキャットフードに切り替えなければならないケースも出てきます。飼う猫の嗜好によっても当然、金額は上下するので、全国平均から誤差が出ることも十分にありえます。いずれにしても、猫の食費には毎月最低でも4267円かかるつもりでいれば、余裕を持って対処できるでしょう。
猫用のおやつ代をカットしたいけれど問題ない?
猫のおやつは、しつけやスキンシップとコミュニケーションのためにも使える便利なアイテムです。猫自身のストレスの軽減にも役に立つので、おやつをあげるタイミングとカロリーをしっかりとコントロールして、メリハリをつけていけば、猫用おやつの平均金額である1271円を超えてしまうということはありません。
猫におやつは、絶対に必要なものではありませんが、しつけの過程にも使える便利なアイテムにもなるのが、猫のおやつなので、飼い主の方針次第でもある分野だと言えます。
トイレの消耗品はいくらするの?
猫の砂は、紙素材のもので1ヶ月だいたい1000円ほどかかります。木材の砂で1ヶ月1500円ほど、鉱物の砂も1500円が平均になっています。
トイレ本体の金額は、1500円から4800円が主流になっています。猫の全自動トイレでは、20000円から30000円のものが多く出回っています。
なかには、60000円を超えるものもあります。トイレは最初に購入してしまえば、滅多に買い換えることはありません。猫のトイレに毎月かかる経費として、猫砂代金が、毎月1000円から1500円かかる計算になります。ただし、トイレの数や状況によってこの金額より上下してくることも、もちろんあります。
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猫のグッズ費用はどのくらいかかるの?
爪とぎは、500円から3000円が相場になっています。猫のベッドは安いものだと1000円くらいで購入することができます。高い猫ベッドでは、1万円以上というものも。猫専用のケージは、平均すると5000円から35000円ほどかかります。ケージも高級のものだと上限はありません。オーダメイドのケージもあります。
キャリーバックはホームセンターで安いものだと、3000円前後で購入できるものもあります。高いキャリーバックでは1万円以上するものもあります。猫専用のハーネスが1000円前後からで、リードと首輪は100円ショップで購入することもできます。リードと首輪の高いものでは1000円前後のものが多く出回っています。
キャットタワーやキャットウォークは5000円くらいから50000円以上のものまで、幅広く充実しています。キャットウォークのような猫のアスレチックに関するものは、施工状況によって金額が上下するので、経済状況に合わせたものを選択しましょう。DIYでキャットウォークを作成・設置すれば、安く済ませることもできます。
猫を飼うための医療費
猫を飼うための健康診断は5000円から、という病院が多いです。予防接種が6000円から10000円くらいになっています。去勢手術は15000円から25000円が相場、避妊手術は、30000から40000円が多いです。
ただし、体調による個体差もあるので、金額はあくまでも目安で、流動的です。
猫にかかるお金の節約アイデア
次にちょっとした事ですが、節約のアイデアを紹介していきます。
猫にかかる経費の節約アイデアその1
猫ベッドは、手作りで対応すれば0円で作ることも可能になります。自宅に眠っている毛布や布と綿を再利用してベッドを作れば、お金をかけずに済みます。手作りが苦手であれば、ダンボールに毛布を敷き詰めてもOKです。
余っている布をダンボールにボンドで貼れば、おしゃれで可愛い簡易猫ベッドに変身させることだって可能です。家に余っているグッズを再利用すれば、工夫次第で、オリジナルの可愛いものが作成できてしまいます。
猫にかかる経費の節約アイデアその2
ダンボール廃品を、猫の爪とぎとして再利用します。猫は、ダンボールの段目の部分で爪とぎをするので、ダンボールをカットして、段目を寄せ集めてダンボールの周囲を幅広テープできつく巻きつければ、あっという間に猫の爪とぎだって完成してしまいます。
猫にかかる経費の節約アイデアその3
猫のトイレも人間と同じトイレで用を足してもらうようにしつけすれば、猫砂代の節約になります。
猫のトイレはおしっこが1日2回、大便1回の合計3回なので、水洗トイレのトレーニングができれば、猫砂代の大きな節約になります。1日3回水洗トイレを流す回数が増える程度なので、水道代はさほど変わりません。
猫を水洗トイレでしつけるための「キャット・トイレ・トレーニング・キット」という、しつけグッズもあります。さすがに水を流すことまでしつけることは難しいようですが、猫の排泄物の健康チェックができるメリットもあるので、人間の水洗トイレで用を足すようにしつけることは、おすすめできる節約方法です。
オススメできない節約アイデアその4
新聞を割いたものを猫砂代わりにする節約方法もありますが、衛生上の問題があります。新聞なので、当然、猫の排泄物を消臭する効果は全くありません。吸水能力も猫砂のようにありません。新聞なので、水分をかけたからといって固まることもないので、掃除のときも大変な思いをします。
そのうちに猫にストレスがかかり、トイレを嫌がり粗相で抗議されることもあります。トイレを我慢することで、猫砂代を節約どころか、病気にかかり病院代がかかってしまう、なんてことも考えられるので、避けたい節約アイデアです。
新聞を猫砂に代用する方法では、尿の健康チェックがしにくいというデメリットもあるので、猫砂を新聞で代用する節約ネタはおすすめできません。