ピアノを弾かれる人って多いですよね。電子ピアノであれば、ヘッドフォンをつけて無音にすることが出来ますが、通常のピアノの場合はそうもいきません。
そこで、ピアノを弾く人にオススメな防音方法を紹介したいと思います。もちろんピアノだけでなくどんな防音にも効果がありますので、試してみてください。
インナーサッシでピアノの防音対策
防音効果という場合、多くの場合は外からの騒音を防ぐ防音が目的ですが、ピアノを弾く人は中からの音にも注意しなくてはいけません。
このために一番有効だと思うのはサッシの内側にもうひとつサッシを取り付けることです。インナーサッシと呼んでいるメーカーもあります。
騒音のある飛行場周辺や首都高速周辺のマンションなどでは標準装備されています。その内側に厚手の生地のカーテンを床までたらせばかなり防音効果があります。またインナーサッシは防音だけでなく断熱効果も高めるので、夏や冬のエアコンの効率が上がります。
換気がしたい場合の対処
ただしこのインナーサッシにも欠点があって、窓を開けられないことです。窓を開ければ防音効果が全くなくなってしまうからです。このため24時間防音が必要な場合は、インナーサッシをつけて二重窓にして、部屋の換気をするための24時間換気扇をつけるのが有効です。
換気扇は普通の24時間対応換気扇ではなく、三菱電機の「ロスナイ」のような外気の温度を調整する機能のついた高機能の機種を選ぶことが不可欠です。さらに取り付ける位置もなるべく音源から離れた場所の取り付ける工夫も必要です。
マンションの場合はより防音に気を使いましょう。
これらの対策は一戸建てなどの住居で一般的な防音対策ですが、マンションでピアノを弾く場合の防音対策は違う手法も必要になります。
まずマンションのすべての窓を二重窓にした上で、ピアノを演奏する部屋の扉は防音性能のある扉にする必要があります。
グレモンハンドルのついた機密性能のある扉をつけると防音効果が高まります。さらに玄関扉の内側にもうひとつ扉をつけるか玄関スペースを風除室のような扱いにして扉をつけるか、窓とともに玄関扉から音が漏れない工夫も必要でしょう。
さらにピアノ室内部の仕上げに有孔の石膏ボードなど吸音効果のある材料を使うと、外に漏れる音量を抑えることができます。床はカーペットにすると吸音効果がありますが、吸音材料ばかりにすると
音の響きにも影響するので、壁だけでもいいでしょう。
周囲の家に音漏れさせず、しかしピアノを楽しむためにしっかり防音対策を行いましょう。
最終更新日:2014年4月15日